自然と人間との共生をテーマに、四季折々の風景や四季の植物を、マイクロスコープで観察したかのごとく、細胞レベルまで落とし込んで描いた「アヤカ流 ミクロの世界」。

日本には四季が明確にあり、私達は幼い頃から季節毎に変わる風景や植物を全身の五感で感じ、自然と一体になるという感覚を無意識のうちに養ってきた。
それがいつしか、テクノロジーに溢れた日々を過ごす中で、膨大な情報を追いかける目の視覚と指先の触覚ばかりを酷使するアンバランスな世界を生きている。
四季折々の彩りを幻想的なミクロの世界として描いたアヤカの作品は、観るものを深い慈愛と生命力に溢れた自然界へと誘い、自然と一体化し、その世界へ埋没していくような幸福感を呼び覚ましてくれる。